出典:
『日本地理体系第十二巻 朝鮮編』改造社、1930年9月
原資料種類:
写真(前)
原資料付加文字情報:
多島海の大観 写真は木浦から所謂朝鮮西南の多島海を大観したものである。全羅南道に属する島嶼の数は一七四二にしてうち有人島が三七〇である。海岸の曲折錯綜せるに対し無数の島嶼其布せるを高所より眺望すれば実に一の偉観である。此のリアス式海岸は従て良錨地をなし、海岸は風波静かな上に寒暖両流の来れるを以て濃霧の恐れはあれど頗る魚介藻等の海産に富み、昭和三年の水産総額三五〇〇万円に達す。木浦は其中心に於ける良錨地で米穀、綿花、海産物の主要輸移出港である。明治三十年開港以来急速な進歩発展をなし、今は湖南鉄道によって其背後との連絡も開け頗る盛況である。(遠藤金英)
原資料内容:
中央の丘頂部に松島神社が写る、木浦市街地全体を見下ろすパノラマ写真の右半分
原資料サイズ:
150×80
掲載ページ:
154
備考:
1936(昭和11)年8月、府供進社に指定