出典:
手塚道男「満州の旅に描く(二)」(『神社協会雑誌』第29年 第5号』)
原資料種類:
図(絵・スケッチ)
原資料付加文字情報:
10栄口神社 水深い遼河の流れには、数千噸の船が岸にまで着くという栄口の街は古い開港場である。市街地の雑沓に反して、神社は静かな場所に清楚に建てられている。本殿と中門と拝殿と鳥居とは、形式からも大きさからも調和のよいすっきりした感のする社である。すべてが木造であるということと、燈籠や獅子狛犬などが無いということとが、この気分に導いてくれたのであろう。社務所は赤煉瓦の建築で、神職福島正雄氏の社宅兼用となっているが、位置の関係からか、目障りにはならなかった。祭神は明治天皇、昭憲皇太后の二柱で、代々木の社の思出を遠き満州の地に耽けることが出来た。境内坪数二千九百九十七坪、氏子七百四十戸、経常費四千円、創立は大正九年十月である。
原資料内容:
拝殿、中門、本殿を斜め手前から描いたスケッチ
原資料サイズ:
100×75
掲載ページ:
49
備考: