出典:
手塚道男「満洲の旅に描く(三)」『神社協会雑誌 』第29年 第7号
原資料種類:
図(絵・スケッチ)
原資料付加文字情報:
17旅順の納骨祠 日露戦争の戦跡を訪ねて、初めて当時の激戦を目のあたり見る気がした。この地の一木一草一石の悉に霊の存在を感じた。旅順には神社が無い。満洲神宮建設の議も生れた理由が察知せられる。現在では事あるごとに白玉山上の納骨祠の前に集つて、感情を捧げることにしているとのことである。納骨祠は石造の神明造の小さな祠で、その祠の下が広い地下室となっていて、それに功圍軍戦役将士二万七百名の遺骨が納められている。旅順は静寂な都である。戦を偲ぶに相応しい都である。自然と涙が湧いてくる都である。戦跡に立って当時を思うとき、乃木将軍の気持を今更のように推察することが出来た。一戸砲堡に立って、明治神宮宮司一戸閣下の偉勲を偲んだ。
原資料内容:
納骨祠の建つ境内をを鳥居手前から描いたスケッチ
原資料サイズ:
100×75
掲載ページ:
34
備考:
白玉山納骨神社・白玉山神社とも称される。