出典:
『日本地理体系第十一巻 台湾編』改造社、1930年5月
原資料種類:
写真(前)
原資料付加文字情報:
台湾神社 台北市大宮町劒譚山にある。本島唯一の官幣大社で大国魂命、天己貴命、少彦名命の三柱と能久親王とを奉祀している。社殿は明治三十四年の創建で、同年十月二十七日勅使宮地巌夫御零代を奉じ故北白川宮妃富子殿下御参列ありて壮厳なる鎮座式を挙げ、能久親王の御命日たる翌二十八日を以って大祭を執行された。爾後毎年十月二十八日に大祭を、毎月二十八日に月例祭を執行している。本社は全島鎮護の大神として内地人本島人を問わず景仰尊信の誠を捧げその大祭日には国祭日に準じ全島休業して参拝或は遥拝する。富子殿下の御獻詠に「この島のあらむ限りはかがやかむ名もたかさごの神のみいづは」とある。境内は高燥で幽邃、俯仰すると山容水態明媚であって且つ森厳。台北平野を一眸の裡に収めている。最近台湾八景の選定あるや別格「神域」として推稱された。此は飛行機上より撮ったもの、神域と明治橋である。(山中撫)
原資料内容:
上空より見た境内、神苑、及び明治橋の全景
原資料サイズ:
140×90
掲載ページ:
17
備考:
1900(明治33)年9月18日、官幣大社に列格▼1944(昭和19)年6月17日、天照大神を増祀し、台湾神社から台湾神宮と改称