出典:
手塚道男「満洲の旅に描く(一)」(『神社協会雑誌』第29年 第4号)
原資料種類:
図(絵・スケッチ)
原資料付加文字情報:
2安東神社 鴨緑江によって鮮満の協会が区画されているが、安東は陸続きの満洲への扉であるだけ総ての点に於て重要な都市である。神社は山の中腹に南向きに建てられ、安東市街と鴨緑江と対岸の新義州まで一望に収め得る景勝の地に鎮座されている。祭神は天照皇大神、応神天皇、天兒屋根命の三柱で、他に未社が二社ある。社殿の形式は、本殿流造、拝殿入母屋造向拝付畳敷で、蔀戸に硝子を填込んである外、別に特徴は無いが、調った構成であると思う。氏子は二千五百戸で、経常費七千円の予算であるという。社頭の装飾を始め、広い境内が整然としていて気持ちのよいことには、神職都甲惟冬氏の大正六年以来の永い努力の跡が遺憾なく現はれている。
原資料内容:
社殿の立面をスケッチしたもの。
原資料サイズ:
100×75
掲載ページ:
50
備考:
1924(大正13)年2月18日、地鎮祭を行う