出典:
手塚道男「満州の旅に描く(二)」(『神社協会雑誌』第29年 第5号』)
原資料種類:
図(絵・スケッチ)
原資料付加文字情報:
8長春神社 長春は満鉄の最北端である。ハルビン行きの乗車券は日本の貨幣では求められない。神職井上香木氏は白髪を撫でつつ、元気よく話し出された。「当神社御祭神は、天照皇大神、明治天皇、大国主神で、この社殿は御大典記念に改築したが、総工費三万余円である。構造は建築上新例を作ったもので、内部は鉄筋コンクリートに外部に木材を張り覆った。高野山の宝庫もこの形式に設計されたとかいうことである。社殿の総坪は百二十坪で、すべてコンクリート土間で本殿大床まで続いている。本殿だけは内外白木で包んである。氏子は二千四百戸で昭和四年度の予算は一万円余である・・・・・・。神明型の直線建築を巧に連結していて、プランにも遺憾は無いが、大床までのコンクリートと内部の洋館化には意見がある。
原資料内容:
社殿の略平面図及び略北立面図
原資料サイズ:
100×75
掲載ページ:
47
備考:
鎮座祭は1916(大正5)年11月3日▼1932(昭和7)年12月、長春神社から新京神社に改称(長春から新京に地名が変更されたことに伴う)